映演労連 07 秋闘方針

2007年10月4日 映演労連第3回中央委員会

経営者の横暴を許さない07秋闘を!

1. 07秋闘に取り組むにあたって

 映演産業の基盤は不安定で、企業間格差は広がり、非正規雇用労働者の労働条件改善はほとんど進んでいない。アニメ労働者やシネコンなどの劇場労働者の組織化は、端緒もつかめていない。個人加盟方式による単一労組「映演労組」化をめざした組織改革の議論も、なかなかレベルアップしない。映画への公的支援拡充を求める闘いも、要望事項を押し上げる運動とパワーが希薄になっている。

 しかし、東映の退職金カット裁判闘争、マッスルミュージカル闘争、ラピュタ闘争、そして改憲手続き法案反対闘争など、映演労連のこの一年間の闘いは注目を集め、内外にその存在感を示した。私たち映演労連の運動は、映演産業と映演労働者にとって大きな意義を持つものである。映演労連の力は小さいが、映演労連が担うべき役割はきわめて大きいのだ。

 憲法改悪阻止を闘いの中心に据えながら、足元を固め、組織改革に大きく踏み出し、力を拡大しよう。そして映演労働者の生活と権利を守るために、映演文化を守るために、映演労連のさらなる飛躍をめざして07秋闘を闘おう。

2. 07秋闘をめぐる情勢

 政権を放り出す形で突然辞任した安倍首相に代わって9月25日、福田新首相が誕生した。しかし、国民がNOを突きつけたのは自民党政治そのものであり、新首相になっても国民と自民党政治の矛盾は解消しない。

 07秋闘は、高額一時金獲得をめざすとともに、テロ特措法延長反対、格差と貧困、年金問題、政治腐敗、消費税増税などに対する国民的な闘いが重要な課題となる。また、ホワイトカラー・エグゼンプション、労働契約法制との闘いも急を要している。

 33.2%にも膨れ上がっている非正規雇用労働者の格差解消も待ったなしの課題だ。格差社会を当然視する「希望の国」経団連会長にも、「美しい国」首相と同じように辞めてもらわなければならない。

 財務省の06年度法人企業統計調査によると、資本金10億円以上の大企業の経常利益は前年度比11.6%増の32兆8342億円となり、バブル期の1.75倍になった。また国税庁の発表によると、民間企業に勤める人の06年の平均給与は、前年より19,000円減の4,349,000円で、9年連続して減少した。大儲けに浮かれているのは大企業だけである。

 闘わなければ実利は得られない。好調企業と経営難に陥っている企業との格差も一段と開くだろう。映演労連産業内でも、企業間格差が拡大している。争議も多発するようになっている。“要求は闘い抜いて勝ち取る”という気構えとともに、経営者の横暴を許さない07秋闘を進めなければならない。

3. 07秋闘の課題と取り組み

(1) 憲法改悪阻止に向けて

(2) 年末一時金の高額獲得をめざして

(3) 反「合理化」闘争、雇用と権利を守る闘い

(4) 映演産業の危機打開と、映演文化の発展をめざす闘い

(5) 平和と民主主義を守る闘い

(6) 組織強化と拡大をめざして

4. 07秋闘の主な行動

予定
10月 10日 第5回東映退職金団交(11:00〜) マッスル第4回都労委(13:30〜)
15日 東映退職金裁判第10回審問(第3回和解交渉/13:00〜民事19部)
16日 映演労連第56回定期大会(10:30〜文京区民センター2A)
22日 東映退職金裁判闘争を支援する会要請行動(予定)
23日 映演労連第1回中執(15:00〜映演労連事務所)
24日 第22回組織改革委員会(18:45〜映演労連)
25〜26日 全労連・単産地方代表者会議
27日▲ 日活労組定期大会
28日● 10・28国民大集会(11:00〜亀戸中央公園)
31日 国民春闘共闘08年度総会
11月 上旬 各労組07秋闘要求書提出
民放キー局要請行動(未定)
10日▲ マス九連学習集会「慰安婦問題」(13:30〜東京堂書店)
12日 マッスル第5回都労委(審問開始/10:00〜都労委)
16日 07秋闘全国統一行動日、全労連争議支援総行動 【映演労連統一行動】
MIC 07秋季年末闘争決起集会(18:30〜豊島公会堂)
20日 映演労働者の争議を支援する集い(18:45〜全労連) 【映演労連統一行動】
22日 夜の銀座デモ(18:30〜銀座公園) 【映演労連統一行動】
24日▲ 九条の会第2回全国交流集会(日本教育会館)
28日 MIC争議支援総行動 【映演労連統一行動】
12月 8日 映画人九条の会第2回交流集会(13:30〜文京区民センター2A)
        
以上