映演労連 06 秋闘方針

2006年10月4日 映演労連第3回中央委員会

“要求は闘い抜いて勝ち取る”06秋闘を!

1. 06秋闘に取り組むにあたって

 この一年の映演労連の運動も、様々な展開があった。「金で株は買えても、金で従業員は買えない!」を合言葉に闘った日活闘争は、昨年11月1日に新体制をスタートさせた。

 産業政策の分野では、「アニメ産業改革の提言」「2006年映画振興要望書」を作成・発表し、文化庁や知財推進事務局とも交渉を行った。演劇分野でも新たに「演劇振興要望書」の作成に取り組んだ。

 また映演労連は、個人加盟方式による単一労組「映演労組」化をめざして第2次討議資料を作成し、2年目の議論を進めた。この一年は、映演労連フリーユニオンの運動も大きく前進した。

 映演労連が事務局団体を担っている「映画人九条の会」も、活発な活動を展開することができた。

 映演労働者を取り巻く情勢は相変わらず厳しいが、これらの展開は、映演産業と映演労働者の未来にとって大きな意義を持つものである。

 私たち映演労連の力は小さいが、私たちが担うべき役割は大きい。憲法改悪が大きく動き出している今、憲法改悪阻止を闘いの中心に据え、平和と自由を守るために、映演労働者の生活と権利を守るために、映演文化を守るために、映演労連のさらなる飛躍をめざして06秋闘を闘おう。

2. 06秋闘をめぐる情勢

 9月26日に誕生した安倍新政権は、臨時国会での教育基本法の改悪成立や、5年以内の改憲を明言するウルトラ右翼政権である。日本をズタズタにした小泉「構造改革」も引き継ぐという。

 06秋闘は、高額一時金獲得をめざすとともに、安倍新政権と対決し、憲法改悪、教育基本法改悪、国民投票法案、共謀罪などに反対する国民的な闘いが重要な課題となる。また、ホワイトカラーの残業代をなくし、金銭による不当解雇の容認、労働組合を形骸化させる「労使委員会」制度を企む「労働契約法制」との闘いも急を要している。06秋闘の最重要課題である。

 7〜9月期の法人企業景気予測調査によると、大企業全産業の景況判断指数は10.5となり、4〜6月期に比べて8.7ポイント上昇した。しかし好景気なのは大企業だけで、庶民にその実感はない。また今年の春闘が証明したように、環境が良くなっても闘わなければ成果は勝ち取れない。闘わなければ、好調企業と経営難に陥っている企業との格差も一段と開くだろう。“要求は闘い抜いて勝ち取る”という気構えが重要である。

3. 06秋闘の課題と取り組み

(1) 憲法改悪阻止に向けて

(2) 年末一時金の高額獲得をめざして

(3) 反「合理化」闘争、雇用と権利を守る闘い

(4) 映演産業の危機打開と、映演文化の発展をめざす闘い

(5) 平和と民主主義を守る闘い

(6) 組織強化と拡大をめざして

4. 06秋闘の主な行動

予定
10月 16日 映演労連第55回定期大会 (10:30〜文京区民センター2A)
20日 学校公演を考えるシンポジウム (19:00〜農協会館)
三百人劇場団交 (19:00〜映演労連)
23日 MIC第1回幹事会 (15:00〜)
25日 MIC争議団会議 (18:30〜MIC)
26日 国民春闘共闘07年次総会 (13:00〜全労連)、全東映中央委
27日 「もうひとつの日本を」中央行動 (12:00〜日比谷野音〜デモ)
凸版印刷争議勝利報告集会 (18:30〜如水会館)
31日 映演労連第1回中執 (15:00〜映演労連事務所)
11月 上旬 各労組06秋闘要求書提出
1日 格差社会を考える11・1のつどい (18:15〜豊島公会堂)
8日 中労委公正任命裁判・判決 (13:30〜東京地裁710号)
東映裁判闘争を支援する会 (18:30〜映演労連)
13日 東映裁判闘争11・13支援集会 (18:50〜文京シビック4Fホール)
16日 東映第2回裁判 (10:00〜地裁710号)、06秋闘全国統一行動
17日 MIC昼デモ (12:15〜錦華公園) 【映演労連統一行動】
MIC 06 秋季年末闘争決起集会 (18:30〜豊島公会堂)
21日 夜の銀座デモ (18:30〜銀座公園) 【映演労連統一行動】
29日 MIC争議支援総行動 【映演労連統一行動】
12月 6日 映演労連新入組合員学習会(18:45〜場所・未定)
        
以上